革靴の聖地Northampton(ノーサンプトン)旅行記
先日のGeorge Cleverleyに続き、2日連続で靴のお話です。
以前英国靴の聖地と呼ばれるノーサンプトンのファクトリーストアに行った際の日記です。ロンドン市内から各ファクトリーまでのアクセスも記載しましたので、参考になれば嬉しいです。
Northamptonとは
ロンドンから約100km、列車で1時間程北に位置する街。John Lobb, Edward Green, Crockett & Jones, Trickers, Church'sなど数多の名門英国靴ブランドが工場を構える街です。
この工場では所謂アウトレット品が破格で販売されており、靴好きであれば誰もが訪れるべき夢の街なのです。
※工場なので多くのブランドは土日休みです。
ロンドンからの行き方、チケットの購入方法
Eustonという駅から列車で向かうのが最も経済的かつ早いです。
チケットはTrainlineというサイトで購入できます。スマートフォンようのアプリもあるので、アプリで使うのがおすすめです。
iphoneの場合、アプリで購入したチケットをそのままwalletにダウンロードし、オフラインでも素早くチケットを出すことも出来ます。
購入方法は Fromに"London Euston"、Toに"Northampton"を入力し、希望の時間を入力します。次のページで入力した時間周辺の電車が複数表示されます。
帰る時間が決まっていればReturnを選び、往復のチケットを購入するほうがお得です。
あまり細かくプランを決めず現地でブラブラしたい方はOne way(片道)チケットを購入してください。
次のページでは列車の時間と座席のクラスを選択します。正直1st classも大したことないので、Standardで良いと思います。
ちなみに、英国の長距離列車(Overground)はダイナミックプライシングといって混み具合であるとか、直前のチケットである等様々な理由によって価格が変動します。
ある程度事前にチケットを購入しておけばお得になるというわけです。
下にスクロールしてこんなオプションが出てくることがあります。
これはOff-peak(混雑していない時間帯)の電車どれに乗ってもOK。そして通常価格よりもお得に乗れるというものです。
もしプランに支障がなければこちらをおすすめします。
列車と座席を選択したら右上の"Continue"をクリックしましょう。
すると、オプション(指定席)の選択画面に移ります。Off-peakオファーを選択した場合は自由席になりますので、ここはNo一択です。
オプションを選択し、"Continue"をクリックするとサインイン画面に入ります。GoogleかFacebookのアカウントでサインインできるので、お持ちの方はそちらで。持っていない方は"I'm a new customer"を選択し、メールアドレスを入力。"Continue as guest"でOKです。
続いてこんな画面に遷移します。
ここではチケットの受取方を選択します。
"Collect from any station with a ticket machine" =駅で受け取り
"Use etickets to avoid the queues"=メールで受け取り
基本的にはメールで受け取りをおすすめします。何故なら、駅のチケットマシンが混んでいる、故障している、どこにあるかわからない なんてトラブルがしょっちゅう起こるからです。
受け取り方法を選択したら"Continue"を選択し、クレジットカード情報を入力してください。支払いに成功すればメールでpdfが届きます。これを印刷 or スマートフォンにダウンロードして、バーコードを改札に読み込ませればOKです。
ちなみに、アプリでも同じような操作性でチケットの購入が可能です。前述の通りそのままWalletにチケットを入れることもできるので、スマートフォンに慣れている方はアプリでの購入をおすすめします。
Euston駅からはOvergroundと呼ばれる列車に乗るので、看板に従って改札まで向かってください。
改札まえに大きな電光掲示板があるので、チケットに記載のものを探してください。
早く着きすぎて、掲示板に表示がなくてもだいたい10-15分前には表示されるはずです。
掲示板に表示されているPlatform(ホーム)に来る列車に乗ればおよそ1時間でNorthamptonに到着です。
駅から各ファクトリーまで
各ファクトリーは駅からそこそこ離れており、また各ファクトリー同士も離れていますので、タクシーで回るのが良いと思います。
このあたりの運転手はブランド名を伝えれば分かるはずですが、一応下に代表的なブランドのGoogle Mapを貼っておきます。
駅にはロータリがあり、すんなりタクシーを見つけることができるはず。
また、ファクトリーから移動する際には、ファクトリーの人に"Could you call a taxi please"と伝えれば快く呼んでくれます。
John Lobb
Edward Green
Crockett & Jones
Trickers
Church's
戦利品
私はまずEdward Greenに行きました。
BarkleyやDoverがあったらいいなあ。でもどうせアウトレットだし期待はできないなあと淡い希望を抱き、インターホンを鳴らしファクトリーストアを見たい旨を伝えます。
すぐに女性スタッフが出迎えてくれ、案内してくれました。
奥に進み、現れた光景がこれ。
こんな感じでサイズ別に想像よりもずっと多く、そして定番品がずらりと並んでいました。
これは嬉しすぎる誤算。。!
すぐにマイサイズのめぼしいものをピックアップします。
左からBarkley, Dover, Marvern
Cadogan
Chelsea
これまでの度重なる散財のため予算の都合上、連れて帰れるのは1足のみ、、、
今思うと無理してでも2足くらい買えばよかったです。涙
そして悩みに悩んで、手持ちの子達とかぶらないデザインのこの子を査収しました。
ダークオークアンティーク、202ラストのBarkleyです。
お値段は驚異の約£500(当時のレートで約7万)。VAT還元も考慮すると6万ちょいです。
国内定価17万超えですよ、、恐ろしい。。。Doverも本当に買えばよかった、、、
想定外の充実っぷりに1軒目で査収してしまった事もあり、なんと他のファクトリーは行かずに帰りました笑
行ってしまったら最後、絶対に買ってしまって日本に帰れなくなると思ったからです。笑
なので情報ナシです、、すみません。
でもEdward Greenでこの価格ですから、C&JやChurch'sは£200ちょいじゃないでしょうか。聖地と呼ばれている理由が分かりました。
ちなみにアウトレット品の理由ですが、かかと部分に言われてもわからないレベルの傷がありました。こんなの1回履いたらつくレベルです。
いかにEdward Greenの品質管理が厳しいか分かります。
はい。早速1軍入りです。
イヤーかっこいい。。 革質も手持ちの靴の中では最高です。シワもいい感じ。
皆さん、ロンドンに行った際にはNorthampton絶対行ってください。激しくおすすめします。
それではまた。
ロンドンで George Cleverley(ジョージクレバリー)の靴を買う
今日は愛するGeorge Cleverleyについてです。
Gorge Cleverleyについて
伝説とも称される靴職人George Cleverley氏によって開かれた小さな工房からスタートしたブランド。
その類まれなる技術と優雅で官能的でさえある独特なシェイプはそれまでのクラシックな英国靴とは一線を画し、数々の著名人から愛されてきた名門なのです。
以上がよく目にするテンプレートのような説明です。詳しいことは公式サイトを見てください笑
個人的には英国で数多ある紳士靴メーカーの中でも、John LobbやEdward Greenを差し置いて最もエレガントな靴屋だと思っています。(日本での流通量も少ないので被りづらいですし)
近年では映画、Kingsmanでも衣装として使われていました。
既成靴の展開
ただし、例によってBespoke工房であるここの靴はとにかく高い。
手軽にGeorge Cleverleyの靴を楽しみたい自分みたいな人が多かったんでしょう。 実はここはBespoke工房でありながら、Ready to wearと呼ばれる既成の靴も展開しています。
こいつらは恐らくC&J製。細かい作りを見るとハンドグレードラインに近しい雰囲気ですが、値段はおよそ£500くらいからあります。ご旅行でロンドンに行かれた場合は、VATと呼ばれる税金を免除できますから、£430くらいになるでしょう。
これは買わない手はない。。。
Royal Arcade
店舗は世界中でロンドンの高級ショッピング街、Mayfair近くのRoyal Archadeと呼ばれる古いアーケード内の1つのみ。
ここは工房も兼ねており、非常にクラシックで趣のある店です。
なんと入り口は鍵がかかっており、インターホンを鳴らして店に入ります。
(この時点でもう見るだけで帰る雰囲気じゃない笑)
まぁ店はこの通り敷居が高いですが、現社長であるGeorge Glasgow親子を始めとした店員さんたちはとても気さくです。
お客さんが少ない時間だとチャーチルやラルフローレン、ベッカム等、著名人の木型を見せてくれたりします。
店内の様子
手に入れた靴
そんなこんなで買ったのがこの子です。
黒のタッセルローファーです。
ちょうど欲しかった&運良くマイサイズがあったのです。
タッセルローファーってちょうど良くカジュアルでちょうど良くエレガントなMr.丁度いい靴だと個人的に思っています。
それにしても、、何度見ても美しい。。
革はモッチリとした非常に上質なものです。この価格帯であれば最高峰かも。
そして、実際に履いてみた写真がこちら
はい。当然ビジネススタイルにはバッチリ合います。
こちらはカジュアルなスタイル。
春夏にくるぶしをだして履くのも素敵だと思います。
デニムにもイケます。汎用性バツグン。最高。
と、まぁ後半愛が溢れ出して鬱陶しくなりましたが、実はもう1足GCの靴を所有していますので、その子の紹介は別の機会にさせてください。
ロンドン旅行に行かれた際には是非立ち寄って見てください。参考になれば嬉しいです。